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(株)ヤマト白蟻研究所の★北海道研修報告★

2021年12月北海道シロアリ研修 in札幌

北海道のヤマトシロアリは、寒さの耐性を獲得し、進化した個体が多くなっている事実を目の当たりにしました。

まず、北海道の大都市札幌での一般戸建て住宅は、外断熱工法と外基礎断熱工法が主流となります。

本州地域とは断熱方法もシロアリの侵入経路も違い、断熱材(発泡プラスチック系)からの侵入がすごく多いです。

札幌市内では、ビル街でのヤマトシロアリ被害も見受けられます。

特に一般住宅では、断熱構造が優れているがゆえに駆除が難しい物件も多いとの事です。

その上、新しい戸建てと古い戸建てでは全然違う経路を通って構造材に侵入していて、
関西のシロアリ事情と違う事が分かりました。

シロアリは薬剤耐性がつかない事や、大昔から生態が変わらない事から、
進化しにくいと思っていましたが、北海道で寒さ耐性を獲得している事に一同驚愕です。


これはどういう事かと言うと、シロアリは基本冬眠をしませんが、極端な低温状態になると仮死状態になります。

そして、暖かくなると蘇生して活動を再開するのですが、
ほとんどの個体は蘇生できずに死亡してしまいます。

しかし、北海道のヤマトシロアリに限り仮死状態から復活できる個体が多いという研究結果が発表されました。

その実験では、-4℃の部屋にヤマトシロアリを投入します。
そして、何割のシロアリが仮死状態から蘇生できるかを調査した所、
本州産れの個体は全体の16〜20%が蘇生に成功。
北海道産れの個体は全体の84%以上が蘇生に成功。
完全に寒さ耐性を獲得したと言わざる得ない結果になりました。

この研修から、シロアリの生息域や生態はずっと同じとは思わず、
駆除現場で特例も存在するかも!?と思って日々シロアリ対策する必要があると感じました。


なかなか別の地域のシロアリ事情を学ぶ機会がないので、
今後も色々な地域の方と交流し、色々な事を学んで、実務に落として実践し、
住宅とシロアリを末永く守っていく活動を続けます。

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